スタッフインタビュー (児玉 宣道)
児玉 宣道
📌学童保育事業部
『関係性の中で見えてくるリアルなニーズ、私たちにできるちいさなコト』
ーー入社の経緯は?
こどもと一緒に生きる
こんな近くの関係だからこそ
リアルなニーズが見えてくる
将来牧師になろうと思い、東京基督教大学に入学しました。もともとこどもが苦手で教会のこどもからちょっかいを出されても苦笑いすることしかできませんでした。(今思うと遊んでほしかったのだろうと想像できます)
学生時代、「将来牧師になったときにこどもが苦手なままだとまずい」と思っていると、大学の友人から「学童来ない?」と誘いがあり、学童の門をたたきました。
おどおどしながら不審者のように学童に入ると、こどもたちはすぐに来てくれて、私を引いて一緒に遊んでくれました。こどもたちが無条件に一緒にいてくれたので、そこが私の居場所となりました。そして学童が私のホームとなったとき、こどもたちのリアルなニーズが見え始めました。様々な家庭環境、学校での様子、その子の抱えているもの、、、関係が深まれば深まるほど見えてくるニーズがありました。最初は遊んでいるだけだったのが、こどもたちの様々なニーズを満たすためにとても大切な仕事をしているんだ、と感じ、よく考えるようになりました。牧師の学びに入るまでは、ここで「人」についてたくさん学んでいこうと思っています。
ーー入社後のエピソードを教えてください。
リアルなニーズに応えるために
私たちができるちいさなコト
大学で学んだことの一つで「家族機能の外注化」というものがありました。それは、一昔前は家事、育児、介護、など、家庭の中でしていたものを社会が担う時代になってきたということです。その中の一つに私たち、学童があります。この社会の流れの中で「コケコッコー症候群」という課題があります。「孤食(独りで食べること)・欠食(朝食を欠くこと)・固食(いつも固定のメニューを食べること)・個食(個別のメニューを食べること)」これらの課題に加えて、コロナで「黙食」という言葉が広がりました。
私たちはこの「食」の時間をどう考えるかについて話し合いをしました。様々な理由で朝ご飯や夜ご飯を食べられなかった子、いつも一人でご飯を食べる子、箸の持ち方がわからない子、様々な課題がありました。話し合いの中で見つかった私たちにできるちいさなコトは、おやつの時間を「共に造る」ことでした。ふっと肩の荷が下りる息抜きの時間、あたたかく、人とつながる時間を造る。そのために、同じメニューを同じ時間に、隣で一緒に食べる、そんなちいさなコトですが、私たちは今できるちいさなコトについて日々向き合っています。